中国でのコロナ起源調査「犯人捜しではない」 WHOが強調
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【1月12日 AFP】世界保健機関(WHO)は11日、中国で今週始まる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の起源調査について、「犯人捜し」ではないと強調した。
WHOで緊急事態対応を統括するマイケル・ライアン(Michael Ryan)氏は、遅れていたが中国政府がようやく許可を出した今回の調査は政治的なものではなく科学的なものだと述べた。
流行が始まってから1年以上がたち、この調査を妨害しようとしたとして中国政府が非難される中、WHO調査団は14日から訪中し、新型ウイルスの起源を調査する。
ライアン氏はスイス・ジュネーブで記者会見を開き、「病気の起源を理解することは、犯人捜しではない」と述べた。「動物界と人間界の非常に重要な接点に関する科学的な回答を得るためのものだ」
さらに、「この接点を理解することが絶対に必要だ」とした上で、「われわれが見つけようとしているのは、犯人や責任を負うべき者ではなく、こうした科学的回答だ」と訴えた。
専門家らは、新型ウイルスがどのように動物からヒトに感染したのかという謎を解き明かすことが、今後のパンデミックを防ぐ上で極めて重要だと指摘している。(c)AFP