【1月12日 AFP】(更新、写真追加)米民主党は11日、マイク・ペンス(Mike Pence)副大統領と閣僚らがドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を解任しなかった場合に備え、2度目となるトランプ氏の弾劾訴追に向けた手続きを開始した。

 民主党議員らはまず、合衆国憲法修正25条を発動させてトランプ氏を免職するようペンス氏らに求める決議案を提出。共和党議員らが同案の即時採決を阻止したため、続けてトランプ氏の弾劾訴追決議案を提出した。今月6日に支持者らが連邦議会議事堂に乱入した事件でのトランプ氏の役割が「反乱の扇動」に当たるとしている。

 民主党のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長は同日、憲法修正25条に基づきトランプ氏の免職を求める決議案の即時採決を阻止した共和党議員らを非難する声明を発表した。

 ペロシ氏は「下院共和党員は米国を守るこの決議案を退け、大統領が錯乱し、不安定で、正気を失った扇動行為を続けられるようにしている。彼らの共謀関係は米国を危険にさらし、民主主義をむしばむ。これは終わらなければならない」と述べた。(c)AFP