【1月11日 AFP】20NFLは10日、プレーオフ1回戦が行われ、クリーブランド・ブラウンズ(Cleveland Browns)が48-37でピッツバーグ・スティーラーズ(Pittsburgh Steelers)に勝利し、26シーズンぶりにプレーオフで勝利を挙げた。

 2002年シーズン以来のプレーオフに臨んだブラウンズは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策で複数の選手、さらにはケビン・ステファンスキー(Kevin Stefanski)ヘッドコーチ(HC)が不在になる中で、第1クオーターだけで28点と得点を重ね、1994年シーズン以来となるポストシーズンの白星を挙げた。

 ブラウンズは準決勝で昨季スーパーボウル(Super Bowl)覇者のカンザスシティ・チーフス(Kansas City Chiefs)に挑み、この日行われたAFCのもう1試合で、テネシー・タイタンズ(Tennessee Titans)に20-13で逆転勝利を収めたボルティモア・レイヴンズ(Baltimore Ravens)が、バッファロー・ビルズ(Buffalo Bills)と対戦することが決まった。

 現在25歳で、チームが前回プレーオフで勝ったときにはまだ生まれてもいなかったQBベイカー・メイフィールド(Baker Mayfield)は、新型コロナの影響で試合に向けた準備が難しくなる中で、チームを勝ち上がりに導いた。

 メンバーやHCの離脱で、ブラウンズは苦しい戦いを強いられるのではという予想もあったが、メイフィールドは「信じていた。外野は関係ない。自分たちはずっと信じていた」とコメントした。

 メイフィールドはプレーオフ初出場ながら、タッチダウンパス3本を含むパス34本中21本を通して263ヤードを獲得し、インターセプトは1回も許さなかった。

 レイヴンズ対タイタンズ戦では、もう一人の若手QBラマー・ジャクソン(Lamar Jackson)が勝ち進んだ。48ヤードの見事な独走ランでタッチダウンを決め、もう一つのタッチダウンも演出したジャクソンは、パスで179ヤード、ランで136ヤードを獲得した。

 これまで2回のプレーオフ挑戦ではどちらも敗れていたが、これでポストシーズン初勝利。前シーズンのMVP選手が2桁得点差からチームを逆転勝利に導くのも初めてとなった。(c)AFP