【1月11日 AFP】太平洋の島しょ国ミクロネシア連邦で11日、新型コロナウイルス感染者が初めて確認された。ミクロネシアは、新型コロナウイルス感染者が確認されていない数少ない国の一つだった。

 デービッド・パニュエロ(David Panuelo)大統領は、人口約10万人の同国で感染が確認されたことは「憂慮すべき」だとしつつ、今回の感染者は国境で食い止められたと明らかにした。

 パニュエロ氏によれば、感染が確認されたのは、修理のため訪れていたフィリピンからミクロネシアに戻った政府船「チーフ・マイロ(Chief Mailo)」の乗員の男性。

 男性と同僚らは船上に残り、ラグーンに停泊した状態で常時監視下に置かれた。

 遠隔地にある太平洋の国々は経済的に観光業に頼っているにもかかわらず早い段階で国境を閉じた。これにより、国内に新型コロナウイルスは持ち込まれず、世界の中でもウイルス対策に最も成功した国々だった。

 バヌアツ、ソロモン諸島、マーシャル諸島、サモアに続き、ミクロネシアでも感染が確認されたが、市中感染は報告されていない。

 キリバス、ナウル、パラオ、トンガ、そしてツバルでは、現在でも新型コロナウイルスの感染者はいないとされている。(c)AFP