【1月11日 AFP】20-21イタリア・セリエAは10日、第17節の試合が行われ、インテル(Inter Milan)とASローマ(AS Roma)の上位対決は2-2の引き分けに終わり、首位ACミラン(AC Milan)と2位との勝ち点差は3となった。

 9日にトリノ(Torino FC)に2-0で勝利し、勝ち点を40に乗せたミランは、1ポイントの獲得に終わった2位インテルとの勝ち点差を3とし、3位ローマとはさらに3ポイント差をつけた。

 2位と3位が勝ち点を分け合う中、王者ユベントス(Juventus)は退場者を出したサッスオーロ(US Sassuolo)を3-1で下し今季初の3連勝。ローマと1ポイント差の4位につけた。

 6日にサンプドリア(Sampdoria)に敗れて連勝が8で止まったインテルは、2試合連続で白星を逃してタイトル獲得に向け痛い足踏みとなった。

 本拠地スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)でローマは17分、ロレンツォ・ペレグリーニ(Lorenzo Pellegrini)のゴールで先制したが、インテルは56分にミラン・シュクリニアル(Milan Skriniar)のヘディングで追いつくと、その7分後にはアクラフ・ハキミ(Achraf Hakimi)の弧を描いた見事なシュートで逆転に成功した。

 しかし時間の経過とともに抵抗しきれなくなったインテルに対しローマは86分、ゴンサロ・ビジャール(Gonzalo Villar del Fraile)のクロスからDFジャンルカ・マンチーニ(Gianluca Mancini)が頭で合わせて勝ち点1をもぎ取った。

 リーグ10連覇を目指すユベントスは、本拠地トリノ(Turin)で前半にパウロ・ディバラ(Paulo Dybala)とウェストン・マケニー(Weston McKennie)が負傷交代し、痛みを伴う一戦となった。ユベントスはすでにアレックス・サンドロ(Alex Sandro)、フアン・クアドラド(Juan Cuadrado)、マタイス・デ・リフト(Matthijs de Ligt)が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示して離脱している。

 さらにユベントスは後半開始直後、ペドロ・オビアング(Pedro Obiang)のタックルを受けたフェデリコ・キエーザ(Federico Chiesa)が左足首を押さえてピッチに転倒したが大事には至らず、このプレーでオビアングは退場となりサッスオーロは数的不利に陥った。

 50分にDFダニーロ(Danilo Luiz da Silva)の得点で先制したユベントスだったが、その7分後にハメド・ジュニオール・トラオレ(Hamed Junior Traore)のパスを受けたグレゴワール・デフレル(Gregoire Defrel)に同点ゴールを許した。

 しかしユベントスは82分、ジャンルカ・フラボッタ(Gianluca Frabotta)のクロスからアーロン・ラムジー(Aaron Ramsey)が冷静に今季初ゴールを決めて勝ち越すと、アディショナルタイムにはクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)が今季リーグ戦15点目をマークした。(c)AFP/Emmeline MOORE