【1月11日 AFP】(更新)米国のナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)下院議長は10日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の支持者らが連邦議会議事堂に乱入したことを受け、トランプ氏の弾劾訴追を進めていくと述べた。

 民主党下院トップのペロシ氏は、合衆国憲法修正25条に基づきトランプ氏が職務を遂行することができないとしてトランプ氏を免職するよう内閣に求める決議案が11日に下院に提出されると明らかにした。

 また、マイク・ペンス(Mike Pence)副大統領が同意しなかった場合、下院本会議でトランプ氏を「弾劾訴追する決議案を提出する」と述べた。

 残された期間は短いが、民主党はトランプ氏の弾劾訴追に向けた票数を下院で確保できる可能性が高い。しかし、定数100の上院では、トランプ氏を弾劾裁判で有罪とし罷免するために必要な3分の2以上の賛成票を得るのは困難とみられる。

 トランプ大統領は、ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領に関して「政治的動機による調査」を行うようウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領に圧力をかけたとして、民主党が多数を占める下院で2019年12月に弾劾訴追されたが、共和党が多数を占める上院で2020年2月に無罪評決が下された。(c)AFP