【1月11日 AFP】女子テニスの今季初戦、アブダビWTA女子テニスオープン(Abu Dhabi WTA Women's Tennis Open 2021)は10日、シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)は第13シードのユリア・プチンツェワ(Yulia Putintseva、カザフスタン)に敗退寸前まで追い詰められながらも、3-6、7-6(7-5)、6-4の逆転勝ちで準々決勝進出を果たした。

 昨シーズンの全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)を制しているケニンは試合後の会見で、「四大大会(グランドスラム)女王なんだから」と自分に言い聞かせ、第2セット第12ゲームの相手のマッチポイントを生き残ったことを明かした。

「彼女(プチンツェワ)とはよく練習しているから、お互いにスタイルを熟知している」「グランドスラム女王なんだからという気持ちに助けられていると思う。おかげでああいう厳しいポイント、厳しい場面でどうすればいいか分かるし、第3セットの最後にはリズムをつかめた」

 ケニンは次戦、第9シードのマリア・サッカリ(Maria Sakkari、ギリシャ)と準決勝進出をかけて争う。サッカリはウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)と全仏オープン(French Open)を制している第5シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)に7-5、6-4のストレートで勝利した。

 第2シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)も6-2、6-7(5-7)、7-6(10-8)で第17シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(Ekaterina Alexandrova、ロシア)に苦戦しながらも勝利した。

 最終セットにゲームカウント3-5と追い詰められたが、タイブレークでマッチポイントを二つしのいで勝利を収めた。アレクサンドロワはウイナー40本を決めたが、それを上回る57本のアンフォーストエラーが響いた。

 スビトリーナは「相手のショットが本当に良かった」「3-5からの巻き返しはすごく難しかったけど、とにかく1ポイントずつに集中することを心がけて、第1セットにできていた良いテニスを忘れないようにした」と話した。

 スビトリーナは準々決勝で、パウラ・バドサ(Paula Badosa、スペイン)に6-4、4-6、6-1で勝利したベロニカ・クデルメトワ(Veronika Kudermetova、ロシア)と対戦する。(c)AFP