【1月11日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2020-21)は10日、3回戦が行われ、リーズ・ユナイテッド(Leeds United)は4部のクローリー・タウン(Crawley Town)に0-3で完敗。チェルシー(Chelsea)はティモ・ヴェルナー(Timo Werner)が久々にゴールネットを揺らして勝利し、マンチェスター・シティ(Manchester City)はベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)の活躍で4回戦に進んだ。

 リーズは格下に番狂わせを許したプレミアリーグ勢クラブに名を連ねることになった。クローリーの予期せぬ成功にはFAカップの醍醐味(だいごみ)が詰まっており、ポジティブなニュースを必要としているサッカー界に活力を与える勝利となった。

 昇格1年目のリーズは現在プレミアリーグで12位につけているが、前の試合から7人を入れ替えたマルセロ・ビエルサ(Marcelo Bielsa)監督の決断の代償は高くついた。4部リーグが設立された1958年以降、プレミアリーグのクラブが3点、あるいはそれ以上の得点差で敗れたのはこれがわずかに2度目となっている。

 一方、大会通算8度の優勝を誇り、昨年は準優勝だったチェルシーは、本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)で同じく4部のモアカムFC(Morecambe FC)を4-0で退け、リーズに格下相手の戦い方のお手本を見せた。

 ボクシングWBC世界ヘビー級の王者タイソン・フューリー(Tyson Fury、英国)はモアカムの本拠地にジムを所有しているが、ノックアウトの一撃を放ったのはチェルシーだった。

 チェルシーは18分、この日が22歳の誕生日のメイソン・マウント(Mason Mount)のバースデーゴールで先制すると、44分にはゴール欠乏症に陥っていたヴェルナーがカイ・ハヴァーツ(Kai Havertz)の頭での折り返しからついに得点者に名を連ねた。

 そして49分にカラム・ハドソン・オドイ(Callum Hudson-Odoi)が3点目を挙げたチェルシーは、85分にはハヴァーツが4点目をマークして快勝した。

 エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)でも番狂わせが期待されたが、シティは3-0でチャンピオンシップリーグ(2部)のバーミンガム・シティ(Birmingham City)を退けた。

 シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に2-0で勝利した6日のイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2020-21)準決勝から数人を入れ替えた。

 その一人のベルナルド・シウバは8分に見事なハーフボレーで先制点をマークすると、15分にはゴール前に詰めて2点目を記録。さらにシティは33分にはフィル・フォーデン(Phil Foden)がゴールネットを揺らした。(c)AFP/Steven GRIFFITHS