【1月11日 AFP】パキスタンのほぼ全域で9日深夜から10日にかけて、大規模な停電が発生した。大半の地域で、停電は約18時間続いた。

 2100万人以上が暮らすパキスタンの送電網は複雑に絡み合っており、一か所で起きた問題が全国規模の停電に発展した。

 オマル・アユーブ・カーン(Omar Ayub Khan)電力相は、首都イスラマバードで開いた記者会見で、9日午後11時41分(日本時間10日午前3時41分)にパキスタン南部で発生した「工学的過失」の影響で発電所が停止し、トラブルが起きた正確な場所など詳しい状況について専門家らが調べていると述べた。

 パキスタンでは、2018年5月にも一部地域で9時間にわたる停電が起きている。2015年にはパキスタン国土の約80%が停電したが、これは武装勢力の主要送電線に対する攻撃が原因だったとみられている。(c)AFP