【1月10日 AFP】スペインではこのところの大雪の影響で10日までに3人が死亡し、全国的に混乱が発生した。

 8日に首都マドリードは1971年以来の大雪に見舞われ、スペイン気象庁(AEMET)は「例外的で、恐らく歴史的な」状況だと述べた。また、全国50県中36県が雪への警戒宣言を出した。

 7日朝に雪が降り始める前、ピレネー山脈(Pyrenees)中部のスキー場では6日に気温が氷点下34.1度と、非公式ながら史上最低を記録していた。

 マドリード北西のサルサレホ(Zarzalejo)では、雪の吹きだまりの下から男性1人の遺体が発見された。また、地中海沿岸マラガ(Malaga)近郊のミハス(Mijas)では、増水した川を渡ろうとした2人が死亡した。

 36時間にわたる混乱の後、降雪地域は9日遅くにスペイン中部から北東に移り始めた。フェルナンド・グランデマルラスカ(Fernando Grande-Marlaska)内相は記者会見で、暴風雪に巻き込まれ道路で立ち往生していた車のドライバー約2500人が、緊急対応サービスや軍の除雪車の作業のおかげで9日遅くまでに全員救出されたと語った。(c)AFP/Marie GIFFARD