【1月10日 AFP】イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師が、米国と英国で製造された新型コロナウイルスワクチンは「信頼できない」とツイッター(Twitter)に投稿し、同社はこのツイートを規則違反だとして削除した。

 ハメネイ師は8日、自身の英語アカウントで、ハッシュタグ「#CoronaVaccine(コロナワクチン)」と一緒に「米英で製造されたワクチンの輸入は禁止されている。これらのワクチンは全く信頼できない。他国民を汚そうとしている可能性もなくはない」とツイート。

 さらに、「フランスの血液製剤がエイズウイルス(HIV)で汚染されていた事例を踏まえると、フランスのワクチンも同様に信頼できない」と主張した。

 ツイッターの広報担当者は9日、このツイートについて、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関して誤解を与える情報に対する方針」に違反していると説明。「アカウントの所有者は、自身のアカウントに再アクセスする前に違反ツイートを削除する必要がある」とした。

 ツイッターは昨年12月、新型コロナウイルスワクチンに関して「偽情報、あるいは誤解を招く情報」とみられる投稿を取り締まる方針を発表。こうした投稿の例として、ワクチンをめぐり故意に陰謀説をかき立てるものや、ワクチンが人々に害を与えたり人口を抑制したりする目的で使用されていると主張するものなどを挙げている。(c)AFP