【1月10日 AFP】イングランドFAカップ(FA Cup 2020-21)は9日、3回戦が行われ、前回王者アーセナル(Arsenal)はニューカッスル(Newcastle United)に2-0で勝利。6部チョーリーFC(Chorley FC)は新型コロナウイルスの感染者が相次いだダービー・カウンティ(Derby County)を下し、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)は格下の3部ブラックプール(Blackpool FC)に敗れた。

 通算15度目の優勝を目指すアーセナルは公式戦4連勝と好調を維持した。レッドカードがビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)判定で取り消されてピッチに残ったエミール・スミス・ロウ(Emile Smith Rowe)が延長後半に均衡を破ったアーセナルは、その後ピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)が加点して試合を決めた。

 チャンピオンシップリーグ(2部)のワトフォード(Watford FC)と対戦したマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)は、試合開始直後にスコット・マクトミネイ(Scott McTominay)がヘディングで決めた得点を守って1-0で勝利した。

 ユナイテッドのオレ・グンナー・スールシャール(Ole Gunnar Solskjaer)監督は、この日初めてキャプテンマークを巻いたマクトミネイを称賛した。

 英BBCでスールシャール監督は、「彼はより危険な存在になりつつある。われわれは彼が攻守に貢献するMFになることができると知っている。彼はモンスターなので以前からセットプレーで得点をもっと決めておくべきだった」と話した。

 新型コロナウイルスの陽性者が続出した2部ダービーは、トップチームの選手をはじめ、暫定的に指揮を任されているウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)の不在が響き、若手主体のチームが6部チョーリーに0-2で敗れた。

 チョーリーを率いるジェイミー・ヴェルミリオ(Jamie Vermiglio)監督は、普段は小学校の校長を務めているが、新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)のため本業は大混乱に陥っているという。

 士気を高める番狂わせを歓迎していると話したヴェルミリオ氏は、「われわれにとって本当に誇らしい瞬間だ。選手の手柄。彼らは旅をしている。試合前にその旅はきょうも続くと言っていたがその通りになった」とコメントした。

 また、フットボールリーグ1(3部)に所属するシュルーズベリー・タウンFC(Shrewsbury Town FC)で複数の陽性者が確認されたため、サウサンプトン(Southampton FC)との試合は延期された。

 レスター・シティ(Leicester City)はジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)とジェームズ・マディソン(James Maddison)に休養を与えたが、ジェームス・ジャスティン(James Justin)、マーク・アルブライトン(Marc Albrighton)、アヨセ・ペレス(Ayoze Perez)、ハーヴェイ・バーンズ(Harvey Barnes)の得点で2部のストーク・シティ(Stoke City)を4-0で退けた。

 他のプレミアリーグ勢ではエバートン(Everton)やフラム(Fulham)、バーンリーFC(Burnley FC)が順当に4回戦に進んでいる。(c)AFP/Steven GRIFFITHS