【1月9日 AFP】北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は9日、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党委員長が米国を「最大の敵」だと述べたと報じた。金氏は米国のジョー・バイデン(Joe Biden)次期政権に対し、批判的なコメントを浴びせている。

 KCNAによると、金氏は5年ぶりに開かれた労働党大会で、米国は「わが国の革命にとって最大の障壁で最大の敵」だと評し、北朝鮮は打倒米国に集中して取り組んでいくべきだと述べた。米国の新政権に対する挑発とみられる。

 米国の政権交代は、北朝鮮にとって重要な局面となる。同国政府はかつてバイデン氏を「狂犬」呼ばわりし、一方でバイデン氏は大統領選での討論会で金氏を「悪党」と批判していた。

 バイデン政権は、首脳会議について検討する前に実務者レベルの協議を幅広く進めていくと主張するなど、外交的にはオーソドックスな手法に戻すとみられている。(c)AFP