大坂らトップ選手、アデレードで隔離へ 全豪前にエキシビ参加
このニュースをシェア
【1月9日 AFP】全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2021)の主催者は9日、一部の男女トップ選手が開催地のメルボルンではなくアデレード(Adelaide)で大会前の隔離期間を過ごし、同地でエキシビションに参加すると明らかにした。
全豪オープンでは、約1270人の選手・サポートスタッフが来週後半にチャーター機でメルボルン入りし、14日間の隔離義務を消化する予定となっている。
しかし、メルボルン市内のホテルの部屋が不足している状況を受け、大会責任者のクレイグ・タイリー(Craig Tiley)氏が、アデレードのあるサウスオーストラリア(South Australia)州政府に一部選手の受け入れを頼んだという。
選手を受け入れ、コミュニティーを新型コロナウイルスのリスクにさらす利益がアデレード側にはないため、トップ選手が出場するエキシビションの開催が提案された。
タイリー氏は米テニス・チャンネル(Tennis Channel)に対し、「選手たちがメルボルンに来る前にエキシビション大会でプレーすれば利益になるため、州首相は50人を隔離のバブルに受け入れ、エキシビションに出場させることで合意した」と述べた。
1月29日に行われるエキシビションには、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)、ドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)の男子世界ランキング上位3人に加え、女子もトップ3からシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)と大坂なおみ(Naomi Osaka)の2人が出場する。
女子世界1位のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)は含まれなかったが、四大大会(グランドスラム)通算23勝を誇るセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)も参加する予定で、他に2選手が今後追加される。
タイリー氏によれば、隔離の条件はメルボルンと同じで、選手たちが部屋からの外出を許可されるのは、「バブル」と呼ばれる安全な衛生環境下で1日5時間までの練習やトレーニングをするときのみとなる。
選手たちはその後、全豪オープンが行われるメルボルンパーク(Melbourne Park)に移動し、男子は国別団体戦ATPカップ(ATP Cup 2021)とATP 250の2大会、女子はWTA 500の2大会に出場する。
また主催者は同日、全豪オープン終了後の2月22日から27日に70人が出場するWTA500の大会を追加でアデレードで開催することを発表している。(c)AFP