【1月9日 AFP】米国のマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)国務長官は8日、ジョー・バイデン(Joe Biden)次期政権で国務長官に指名されているアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)氏と初めて会談を行い、政権移行を円滑に行うことを約束した。

 国務省の職員の一人は、ポンペオ氏がブリンケン氏と会談した理由について、「秩序ある政権移行を円滑に進め、わが国の国益を確保するため」だと説明。2人の面談は「非常に有意義」だったと述べた。

 ポンペオ氏は、7日に大統領選での敗北を渋々受け入れたドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領を擁護してきた忠実な側近の一人で、トランプ氏の敗北が確実になり、記者から政権移行チームに協力するかと聞かれた際に「トランプ政権2期目への円滑な移行」を明言し、多くの人をあぜんとさせた。

 ポンペオ氏はイランやキューバに強硬政策を取り、多国間機関を批判してきたが、バイデン氏の顧問を長年務めてきた穏健派のブリンケン氏は、ポンペオ氏が打ち出してきたさまざまな方針を転換するとみられている。(c)AFP