【1月9日 AFP】ヒマラヤの王国ブータンで8日、新型コロナウイルスによる初の死者が確認された。

 死亡したのは、慢性肝疾患があった34歳の男性。昨年12月23日に新型コロナウイルスの検査で陽性と確認され、首都ティンプーの病院で死亡した。

 インドと中国に挟まれた小国のブータンは、昨年3月以降、ほぼすべての航空機の定期便の運航を禁止し、この数か月間、外国人観光客は国内にいないと政府は説明していた。

 当局は、渡航歴のある女性が新型コロナウイルス感染症の症状を呈したことを受け、昨年12月に厳しい都市封鎖(ロックダウン)を実施。女性と、女性と接触のあった人々は人口75万人のブータンで各地を移動していた。

 ブータンでは、昨年12月初旬以降、感染者数は約400人から770人に増加。1日の新規感染者数は15~17人と、他国に比べて少ないものの、同国では衝撃をもって受け止められている。(c)AFP