中国スマホ市場、iPhone12が5Gへの買い替えけん引
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【1月9日 Xinhua News】中国で中古品取引プラットフォーム「転転」などを運営する転転集団はこのほど、「2020年第4四半期スマートフォン市況報告」を発表し、中国で2020年第4四半期(10~12月)に発売された新機種のうち、第5世代移動通信システム(5G)対応機種が半数以上を占めたことを明らかにした。人気が最も高かったのはアップル(Apple)の「iPhone12」と華為技術(ファーウェイ、Huawei)の「Mate40シリーズ」だったという。
中国のスマホ新品市場は20年、新機種発売数や出荷台数が伸び悩んだ。同年1~11月に発売された新機種は前年同期比22・5%減の417機種、出荷台数は21・5%減の2億8100万台だった。
中古市場では、iPhoneの市場シェアが20年第4四半期、前期から大きく伸びた。11月の「双11(ダブルイレブン)」や12月の「双12」などのネット通販セールをばねに、中古iPhoneの市場シェアは大きく拡大し、47・2%に達した。取引台数の上位10機種はいずれもiPhoneで、上位3機種はiPhone11、iPhoneX、iPhoneXRだった。新機種のiPhone12も中古市場で最も人気の5G対応機種になった。
中古市場での国産機種の取引台数も20年第4四半期、着実に増加したが、アップルの好調でシェアは前期から縮小した。小米集団(シャオミ、Xiaomi)は新品市場では急成長しているが、中古市場での取引台数はvivo(ビボ)に抜かれ、4位に後退した。
中古市場のiPhoneと国産ブランド主力機種の価格は、いずれも明らかに下落している。「iPhone12Pro」や「Mate40シリーズ」などの一部機種の価格は上昇した。
転転集団データ分析部のアナリストは、iPhone12が5G対応機種への買い替えブームをリードしていると指摘。5G対応機種の新機種に占める割合や新品・中古市場での販売台数は、21年第1四半期(1~3月)からさらに大きく拡大するとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News