【1月8日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2021)は7日、第5ステージが行われ、四輪部門ではトヨタ(Toyota)のジニエル・ドヴィリエ(Giniel de Villiers、南アフリカ)が優勝を果たした。

 456キロのスペシャルコースを5時間9分25秒で走り切ったドヴィリエは、プロローグでも2位に入ったセンチュリー(Century Racing)の同胞ブライアン・バラグアナス(Brian Baragwanath)に58秒差をつけた。

 通算13度の大会制覇を誇る「ミスター・ダカール」ことミニ(MINI)のステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)は3位でフィニッシュし、同選手から2分13秒遅れでゴールしたトヨタのナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)が4位に入った。

 総合首位のペテランセルは同2位アルアティアとの差を6分11秒にまで広げ、ミニの前年王者カルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)は首位と48分13秒差の同3位につけている。

 一方、二輪部門ではホンダ(Honda)のケビン・ベナバイズ(Kevin Benavides、アルゼンチン)が5時間9分50秒で優勝したものの、砂丘でジャンプした際にヘルメットを割り、鼻を骨折するアクシデントに見舞われた。

 それでも、7分55秒遅れでフィニッシュしたハスクバーナ(Husqvarna)のハビエル・デ・ソルトレート(Xavier de Soultrait、フランス)を抜いて総合首位にも浮上し、2分31秒のリードを築いている。

 レース後、出血した鼻にガーゼを当てていたベナバイズは「本当にハードな一日だった」と振り返ったが、痛みがあってもレースを続けられると自信を示し、「あすは大丈夫だと思う」と話した。「きょうは大変だったし、とても痛かった。だがそういうものだし、これがダカールだ」 (c)AFP