【1月10日 AFP】デンマークで最近始まった子ども向けアニメ番組では、主人公のジョン・ディラーマン(John Dillermand)が犬の散歩をしたり、動物園に行ったりする日常を描いており、それだけ聞けば何らスキャンダラスなものではないようにも思える。ただ問題なのは、ジョンの局部がとてつもなく長いことだ。

 ジョン・ディラーマンの名字はデンマーク語で「ペニス男」の意味。「世界最長のおちんちん」を持ったジョンを主人公とした同番組は、進歩的な国であるデンマークでさえも、番組のターゲット層である4~8歳にとって適切な内容とは何かについての議論を巻き起こしている。

 番組を放送する公共放送DRはフェイスブック(Facebook)への投稿で「私たちは、体に関するストーリーを伝えられることは重要だと考える」と表明。「この番組で私たちは、(幼い子どもたちの)自分の体や性器についての高まる好奇心や、体に関する恥ずかしさや喜びを認めている」と説明した。

 番組は今月2日、DRの子ども向けチャンネル「ラマスジャング(Ramasjang)」で開始され、最初の13話の視聴回数はすでに14万回に達している。番組では、ジョンの長いおちんちんが生み出す騒動が描かれ、股間に結び付けられた風船で街の上を飛ぶシーンもある。

 番組に対しては一部から批判が生まれているが、教育専門家のソフィー・ムンスター(Sophie Munster)氏は「非常にデンマークらしい番組。私たちには限界を押し広げ、ユーモアを利用する伝統があり、全く問題ないと思う」と擁護。批判の声については、「長いペニスは性的だという大人の視点からのもの。子どもは違う視点を持っている」と指摘した。(c)AFP