【1月7日 AFP】米議会に6日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の支持者らが乱入した騒動を受けて、世界各国の首脳や政府関係者らが衝撃や怒りを表明した。

■ドイツ:アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相は7日、騒動への「激しい怒りと悲しみ」をあらわにし、トランプ氏にも責任があると批判。「トランプ大統領が昨年11月以降ずっと、さらにきのうも、自身の敗北を認めていないことは極めて遺憾だ」と語った。同国連邦議会議長は同日、自国議会の警備強化を検討する方針を示した。

■英国:ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相はツイッター(Twitter)で、「米議会の恥ずべき様相」を非難。「米国は世界の民主主義の象徴であり、今不可欠なのは平和的かつ秩序ある政権移行だ」とコメントした。

■フランス:エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領はツイッターの公式アカウントに投稿した動画で「民主主義を疑おうとする少数派の暴力に、われわれは屈しない」と誓うとともに、「ワシントンで起きたことは米国らしくない」と述べた。

■ロシア:政府関係者らは、今回の騒動は米国の衰退の証しだと指摘。議会下院の国際問題委員長は、「米国がもはや、他国に選挙のあり方を押し付けることも、世界の『民主主義のかがみ』だと主張することもできないのは明らかだ」と語った。

■ポーランド:トランプ氏と近しく、選挙から1か月以上ジョー・バイデン(Joe Biden)次期大統領に祝意を伝えなかったアンジェイ・ドゥダ(Andrzej Duda)大統領は、「米国の国内問題」だとコメント。ツイッターで「ポーランドは米国の民主主義の力を信じている」と述べた。

■イラン:ハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は、米議事堂での混乱が「西洋の民主主義がいかにもろく、脆弱(ぜいじゃく)であるかを何よりも示した」と述べた。

■カナダ:ジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は「最も親密な同盟国であり隣国の米国で起きた民主主義への攻撃に、カナダ国民は激しく動揺し、悲しんでいる」とツイッターで嘆いた。(c)AFP