【1月11日 CNS】中国で保護者との情報共有のためにITを活用する学校が増える中、遼寧省(Liaoning)瀋陽市(Shenyang)の第134中学校(日本の中学・高校に相当)では、保護者がスマートフォンで子どもの健康データをリアルタイムで把握し、子どもに合わせた給食を注文できるシステムを導入している。

 子どもたちは随時、学校の「スマート体重計」で計測し、身長、体重から体脂肪率、筋肉量、骨量、タンパク質率などのデータを記録。保護者は専用アプリで自分の子どものデータをすぐ確認できる。学校は4種類の給食を用意しており、保護者は子どもの健康状態と子どもの好みに合わせてアプリで選択。子どもたちが昼に食堂へ行き顔認証システムのカメラの前に立つと、「○○さんはA定食です」と表示して教えてくれる仕組みだ。

 生徒の1人、于卓心(Yu Zhuoxin)さんは「このシステムは非常に便利です。時間のロスなく食べられますし、メニューも自分好みでおいしい」と話す。

 学校と保護者をつなぐこの専用アプリは、健康データや給食の選択だけでなく、クラスの時間割表示や教師との相互連絡、最新の新型コロナウイルス対策など、さまざまな情報機能を持っている。

 システムを開発した企業の幹部、周揚(Zhou Yang)氏は「モノのインターネット(IoT)や人工知能(AI)、ビッグデータといった最新技術を活用し、学校、保護者、生徒のニーズを満たすのが目標です。特に食事は重要。子どもが給食を楽しみ、健やかに成長することは学校と保護者に安心を与えます」と説明する。

 第134中学校でシステムを導入して3か月以上が経過しており、学校と保護者の結びつきが高まっているという。孫培元(Sun Peiyuan)副校長は「保護者と学校との間で時には情報が正確に伝わらず行き違いが起きるものですが、このシステムで保護者は生徒や学校の状況がリアルタイムで理解できるようになり、コミュニケーションが改善されました」と手応えを感じている。(c)CNS/JCM/AFPBB News