【1月8日 Xinhua News】中国の送電大手、国家電網傘下の国網新疆電力はこのほど、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の発電設備容量が1月3日時点で1億キロワットを超え、1億250万キロワットに達したことを明らかにした。クリーンエネルギーの割合は43・4%に上り、同自治区は西部の電力を東部に送る「西電東送」プロジェクトの重要な拠点となっている。

 同社によると、同自治区の発電設備容量は火力が5858万6千キロワット、水力が710万8千キロワット、風力が2355万1千キロワット、太陽光が1205万9千キロワット、バイオマスおよびその他グリーンエネルギーが122万キロワットで、クリーンエネルギーによる発電設備容量の割合は43・4%になっているという。

 同社の担当者、丘剛(Qiu Gang)氏は、国による風力発電電力売電価格の調整、太陽光発電の補助金対象事業者を売電価格の競争入札で決定する制度の調整などの影響を受け、2020年には新エネルギー発電設備の設置が駆け込みで行われたと説明。電力供給を始めた新エネルギー発電施設の新規建設・完成数が通年で71カ所、設備容量が579万3470キロワットに達したという。

 同自治区ではここ数年、発電設備容量が飛躍的に増えており、2010年の1407万キロワットから現在の1億キロワットにまで増加した。

 同自治区の豊富な電力は地元の社会・経済発展に伴う需要を満たすだけでなく、4本の域外送電ルートを通じて20省・自治区・直轄市に送られており、送電電力量はここ10年で累計3600億キロワット時を超えている。(c)Xinhua News/AFPBB News