【1月7日 AFP】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)朝鮮労働党委員長は5日に始まった朝鮮労働党大会で、ジョー・バイデン(Joe Biden)氏の米大統領就任式が数週間後に迫る中、軍事力強化を表明した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。

 KCNAによると、金氏は党大会で、「国防力をさらに高いレベルに引き上げる」と誓った。

 専門家らは、北朝鮮は党大会をバイデン次期政権に対するメッセージを送る場として利用したと指摘。だが、バイデン氏が昨年行われた大統領選の候補者による討論会で金氏を「悪党」と呼び、北朝鮮はバイデン氏のことを「狂犬」と言い返すなどの応酬があったことから、北朝鮮は慎重に事を運ぶとみられている。

 KCNAは、金氏が核兵器に言及したかどうか、国防力の強化目標の詳細を示したかどうかは伝えていない。

 金氏は党大会の初日、「ほぼすべての部門」で経済目標を達成できなかったと認め、「期間中にわれわれが得た経験、教訓、犯した過ち」を包括的に分析すると述べた。(c)AFP