【1月8日 AFP】インドネシア・ジャワ(Java)島の国立公園の浜辺で、卵からかえったばかりのウミガメの赤ちゃん数十匹が、インド洋の波へとぱたぱたと歩き出した。

 メルベティリ国立公園(Meru Betiri National Park)で保護活動家らが見守る中、よちよち進む手のひらほどの大きさのカメの中にはひっくり返ってしまう子もいて、元に戻ろうと小さなひれをばたつかせた。

 だが活動家らは介入しない。子ガメに周囲の様子を「把握」してもらい、数十年後に産卵に戻ってきてもらうためだという。

 多種多様な野生動物が生息するインドネシアでは、世界に7種しかいないウミガメのうち6種が確認されており、同公園内の浜辺は、複数種のウミガメの産卵地になっている。

 生息地の破壊に加え、卵は珍味とされ、肉や皮、甲羅も狙われることから、密猟の危険にもさらされているウミガメは、インドネシアの法律で保護されている。(c)AFP