【1月6日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2021)は5日、第3ステージが行われ、四輪部門ではトヨタ・ガズーレーシング(Toyota Gazoo Racing)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)がミニ(X-Raid MINI JCW Team)のライバル、ステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)の仕掛けを振り切り、前日に続き区間優勝を果たした。

 3度の総合優勝を誇るアルアティアは、アラビア半島(Arabian Peninsula)の大部分を占める広大な砂漠、ルブアルハリ砂漠(Rub al Khali Desert)の玄関口であるサウジアラビア・ワディアドダワシル(Wadi ad-Dawasir)の403キロに及ぶループ状のコースを、3時間17分39秒で走り切った。

 今大会ではプロローグに続き、4日の第2ステージを制していたアルアティアは、同じくトヨタ・ガズーレーシングのヘンク・ラテガン(Henk Lategan、南アフリカ)に2分27秒差をつけてゴールした。

 一方、13度の総合優勝を誇るペテランセルは4分5秒遅れの3位でフィニッシュしたものの、総合首位の座を守った。

 この日大きくタイムをロスしたのは、156キロ地点で道に迷い、2キロにわたりコースアウトしたミニの前年王者カルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)だった。結果的に21位でのフィニッシュとなったサインツは、総合首位ペテランセルに33分以上の差をつけられ4位に立っている。

 二輪部門では、総合優勝を2度経験しているレッドブルKTM(Red Bull KTM)のトビー・プライス(Toby Price、オーストラリア)が3時間33分23秒でステージ優勝。ホンダ(Monster Energy Honda)のケビン・ベナバイズ(Kevin Benavides、アルゼンチン)を追い抜き、見どころあるレースを制したプライスは二輪での通算13勝目をマークした。(c)AFP/Boris DESCARGUES