【1月6日 AFP】米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は5日、昨年11月に入院していた元監督のトミー・ラソーダ(Tommy Lasorda)氏が退院したことを発表した。現在は自宅で「静養」しているという。

 93歳のラソーダ氏は昨年11月、ロサンゼルス南部のオレンジ(Orange)郡にある自宅近くの病院に入院し、集中治療室に入っていた。何の病気かは明かされていない。

 その前の10月27日には、テキサス州アーリントン(Arlington)で行われた20MLBワールドシリーズの第6戦を現地観戦し、ドジャースがタンパベイ・レイズ(Tampa Bay Rays)に勝利してチャンピオンに輝くところを見届けていた。チームにとっては、ラソーダ氏が指揮していた1988年以来のワールドシリーズ制覇で、同氏は指導者引退後も本拠地ドジャー・スタジアム(Dodger Stadium)によく顔を見せていた。

 監督としては、1981年と1988年にドジャースでワールドシリーズ制覇を果たしたが、1996年6月に心臓発作を起こすと、そのおよそ1か月後に退任し、指導者業からいったん退いた。

 それでも4年後の2000年、シドニー五輪に臨む米国代表の指揮官として現場へ復帰し、チームは決勝でキューバに勝利して金メダルに輝いた。ワールドシリーズと五輪のタイトルを両方獲得している監督は、今もラソーダ氏しかいない。(c)AFP