【1月6日 AFP】サッカーイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2020-21)は5日、準決勝が行われ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はムサ・シッソコ(Moussa Sissoko)と孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)の得点でチャンピオンシップリーグ(2部)のブレントフォード(Brentford FC)を2-0で下し、決勝に駒を進めた。

 ホームにブレントフォードを迎えたトッテナムはシッソコのゴールで先制すると、勢いある2部チーム相手にダメ押しとなる2点目を求め続け、70分には孫が追加点をマークした。

 準決勝のもう一方のカードであるマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)対マンチェスター・シティ(Manchester City)戦は6日に行われ、この勝者は4月25日にウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で予定されている決勝でトッテナムと対戦する。

 トッテナムが公式戦で決勝に進むのは、リバプール(Liverpool FC)に敗れ準優勝に終わった2018-19シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)以来。また、国内カップ戦での決勝進出は2015年のフットボールリーグカップが最後になっているが、このときもチェルシー(Chelsea)に敗れ優勝を逃した。

 トッテナムのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は、「これで決勝は3か月ポケットに入ったまま。決勝を待たねばならないから、これからのことに重点を置く必要がある」とコメントした。

「われわれにはFAカップ(FA Cup 2020-21)やプレミアリーグの他、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)もあるから、決勝のことは今は忘れようと思う。だが4月が来ればトロフィー獲得に向けて準備をして、戦わねばならない」

 モウリーニョ監督は、この日の試合を就任後では最大のビッグマッチだと位置づけていたため、リーズ・ユナイテッド(Leeds United)に勝利した2日のリーグ戦から5人を入れ替えながらも、孫とハリー・ケイン(Harry Kane)を先発で起用したことに驚きはなかった。

 2部で4位につけるブレントフォードは、今大会でサウサンプトン(Southampton FC)やニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)、フラム(Fulham)、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)のプレミア勢を撃破し、初めて国内カップ戦の4強入りを果たした。

 しかし、セルヒオ・レギロン(Sergio Reguilon)のピンポイントクロスにシッソコが頭で合わせ、トッテナムがわずか12分で先制すると、ケインからボールを受け取ったタンギ・エンドンベレ(Tanguy Ndombele)が相手の守備を破るパスを送り、孫が今季16点目となるゴールを突き刺した。(c)AFP/Steven GRIFFITHS