【1月6日 AFP】米大リーグ(MLB)のボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)は5日、傘下のマイナーチームのコーチとしてMLBでは初の黒人女性となるビアンカ・スミス(Bianca Smith)氏を採用したことを発表した。

 スミス氏はフロリダ州フォートマイヤーズ(Fort Myers)の育成施設で、主に打撃を担当する。スミス氏はツイッター(Twitter)に「これまで支えてくれたみなさんに本当に感謝します。もちろん、家族と友人、先駆者の力がなければ実現しませんでした。今から待ちきれません。本当にありがとう。ゴー・レッドソックス!」と書き込んだ。

 現在29歳のスミス氏は、2012年に卒業したダートマス大学(Dartmouth College)でソフトボールに励み、テキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)とシンシナティ・レッズ(Cincinnati Reds)でインターンとして、バッティングのスタンスや成績改善のためのバイオメカニクスと分析の裏方仕事を経験した。

 大学卒業後にオハイオ州のケース・ウエスタン・リザーブ大学(Case Western Reserve University)で野球業務の統括部長を5年間務めるなどした後、2018年からはウィスコンシン州の大学でアシスタントコーチと打撃コーディネーターを担当した。

 スミス氏は「レッドソックスには技術の最先端を行くさまざまなリソースがそろっており、それに触れられることにワクワクしている」とすると、「そうしたメトリクスを学び、現在持っている知識を深められるのがとてもうれしい」と話している。

 MLBではマイアミ・マーリンズ(Miami Marlins)が昨年、キム・アング(Kim Ng)氏をゼネラルマネジャー(GM)に指名し、北米のメジャースポーツでは初の女性GMが誕生している。(c)AFP