【1月6日 Xinhua News】中国科学院南京地質古生物研究所は4日、中国と英国の古生物学者がこのほど行った研究で、ノミの分類学上の「地位」が一般的な認識よりも低いことが分かったと発表した。ノミの祖先は血を吸わず、大きさも現在のノミの4倍ほどあった可能性がある。

 研究を率いた同研究所の蔡晨陽(Cai Chengyang)副研究員によると、従来の分類学理論では、ノミは昆虫網の「ノミ目」に単独で属するとされているが、遺伝子ビッグデータを比較した結果、ノミ目は単独の分類群ではなく、シリアゲムシ目の下位の分類に相当することが分かった。ノミの分類学上の「地位」が従来の認識よりも低く、昆虫の分類体系も全体的に書き換えられることを意味する。

 研究成果はこのほど、古昆虫学分野の学術誌「Palaeoentomology」に掲載された。(c)Xinhua News/AFPBB News