【1月6日 Xinhua News】中国河北省(Hebei)の衡水湖(こうすいこ)ではここ数日、北からの寒気の影響により湖面が凍結し、鳥たちは餌を見つけるのが困難になっている。地元のボランティアは同地に飛来する渡り鳥のために、科学的な餌やりを実施することで安全な越冬の手助けをしている。

 衡水湖の岸辺に広がる渡り鳥の生息地では、約20人のボランティアが、購入したトウモロコシやコウリャンなどの餌を凍った湖面にまいている。衡水市(Henshui)地球の娘環境保護ボランティア協会の趙鴻(Zhao Hong)会長は「ここ数年、冬に衡水湖に飛来する鳥類の数や種類が増加しており、われわれは毎年鳥に餌を与え、良好な生息環境を提供している」と述べた。

 衡水湖国家級自然保護区資源保護局湿地生態モニタリング科の張余広(Zhang Yuguang)科長によると、餌やりの対象は主にガンやマガモなど。与える餌は厳格な検査を行い、場所も鳥類の種類や数に基づき科学的に選定することで、渡り鳥が餌をしっかり食べて安全・確実に越冬できるよう手助けしているという。

 衡水湖は多くの渡り鳥が南北に移動するルートが密集した合流エリアに位置しており、2020年9月以降、5万羽近くの渡り鳥が飛来している。(c)Xinhua News/AFPBB News