【1月5日 AFP】ダカールラリー(Dakar Rally 2021)は4日、第2ステージが行われ、四輪部門ではトヨタ・ガズーレーシング(Toyota Gazoo Racing)のナセル・アルアティア(Nasser Al-Attiyah、カタール)が区間優勝を果たした。

 総合優勝を3度経験しているアルアティアは、サウジアラビア・ビシャ(Bisha)からワディアドダワシル(Wadi ad-Dawasir)までのスペシャルステージ457キロを4時間3分14秒で走り切り、ミニ(X-Raid MINI JCW Team)のステファン・ペテランセル(Stephane Peterhansel、フランス)を2位に、前日の第1ステージを制した同じくミニの王者カルロス・サインツ(Carlos Sainz、スペイン)を3位に抑えた。

 アルアティアは「きのうは道を切り開いていったから、多くの時間をロスしてしまった。それほど良くなかったし、リスクを冒せなかった」と振り返った。

「だがきょうは全力を尽くし、全てがとてもうまくいった。タイヤも車も、スタートからゴールまでのスピードも素晴らしく、一切ミスがなかった。先はまだ長いが、良いスタートになった」

 総合順位では、最多13度の総合優勝を誇るペテランセルが2位サインツに6分37秒、3位アルアティアに9分以上の差をつけて首位に立っている。

 ペテランセルは、今大会で初めて登場した砂丘でいかにはまらないようにするかを重視していたと明かした。

 ダカールラリーで四輪部門を7度、二輪部門を6度制しているペテランセルは「最初の砂丘だったが、車は燃料でいっぱいだったからとても重かった」と語った上で「だから、立ち往生しないことが最優先だった。その後はうまく運転できたと言わねばならない」と続けた。

 二輪部門では、ホンダ(Monster Energy Honda)のホアン・バレダ・ボート(Joan Barreda Bort、スペイン)がチームメートで前回王者のリッキー・ブラベック(Ricky Brabec、米国)を抑え、区間優勝を果たした。(c)AFP