【1月5日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2021)主催者は4日、英国やアイルランドをはじめ欧州各国で新型コロナウイルスの感染者が増加している状況の中、2021年大会を予定通り2月と3月に開催する見通しであると明らかにした。

 毎年恒例となっている欧州各国ラグビーユニオンによるシックスネーションズは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止対策により、今年は無観客で2月の第1週に始まる予定となっている。

 しかし、ブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)の南アフリカ遠征は、ウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で不透明な状況となっており、シックスネーションズを4か月間延期してスケジュールに余裕を持たせ、すべての試合を観客の前で行えるようにすることが提案されている。

 現状では2021年のシックスネーションズは来月6日に開幕し、イタリアが地元ローマでフランスと対戦するほか、昨季王者のイングランドが本拠地トゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)でスコットランドを迎え、両国の定期戦カルカッタ・カップ(Calcutta Cup)を戦うことになっている。さらに7日には、ウェールズがカーディフ(Cardiff)のプリンシパリティ・スタジアム(Principality Stadium)でアイルランドとの第1節に臨むことになっている。

 全試合が無観客で行われた場合、参加チームは昨シーズン終了までそうだったように収入面で大幅な赤字を覚悟することになる。2020年のシックスネーションズは、新型コロナウイルスが最初に欧州に拡大してから7か月の中断を挟み、10月下旬に幕を閉じた。(c)AFP/Julian Guyer