【1月5日 AFP】自動車大手の仏PSAグループと欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)の株主は4日、両社の合併を承認した。環境に優しい自動車開発の競争が激化する業界で世界4位の新会社「ステランティス(Stellantis)」が誕生する。

 PSAのカルロス・タバレス(Carlos Tavares)最高経営責任者(CEO)によると、合併決議はインターネット上で開催された同社の年次株主総会でほぼ全会一致で承認された。その後、FCA株主もインターネット上での採決で合併を承認した。

 合併は新型コロナウイルスの流行により遅れが生じていたが、両社によると今月16日までに完了する予定。新会社は両社の資本が50対50の対等合併となり、CEOにはタバレス氏が就任する。

 両社の合併は、環境に優しい自動車技術の開発に必要な巨額の投資を実行するのに必要不可欠とみられている。さらにFCAは同社にとって重要な欧州市場でのシェアを拡大し、PSAは米国市場に足がかりを築くことが可能となる。(c)AFP/Taimaz SZIRNIKS with Brigette HAGEMANN in Milan