「おうち経済」で小型家電の売り上げが大幅増 企業側の構造改革にもつながる
このニュースをシェア
【1月5日 People’s Daily】朝はコーヒーメーカーとホットサンドメーカーを使ってお手軽に朝食を楽しむ。昼はフライヤーでチキンナゲット、ミキサーで新鮮なジュースを作る。夜は掃除ロボットで部屋をきれいにしながら、電気ケトルで家族とハーブティーをたしなむ。このような小さくて便利な家電製品に囲まれた暮らしが、中国の多くの家庭で当たり前の光景となっている。
中国電子情報産業発展研究所によると2020年の第1~3四半期(1~9月)、小型家電の売れ行きは好調ぶりを見せている。特にフライヤーやコーヒーメーカーは30%以上売り上げを伸ばした。内需だけでなく輸出も伸び、トースター類の輸出は34.7%増、ミキサーは12.1%増となった。
小型家電の人気は、「おうち経済」の影響が大きいとみられる。新型コロナウイルス感染症が拡大した期間、市民は自宅で過ごす時間が長くなり、家電の需要が高まったためだ。
ただ、売り上げは自然に伸びたわけではない。家電メーカーは消費者のニーズに合わせてコストパフォーマンスの良い商品を開発し、ネット通販やライブ配信などのオンライン販売に力を入れた。消費者も環境に優しく除菌機能などがある製品を意識して選ぶようになった。供給側の構造改革と消費者のライフスタイルの変化により、小型家電市場が活況を呈したと言える。
こうした小型家電市場の盛況ぶりは、質の高い経済発展のモデルを提示した。現在、中国の製造業は多くの分野で構造改革が必要とされている。消費者のニーズに基づいた商品の細分化、差別化を進めて供給側の構造を改革し、市民のライフスタイルの向上に貢献することが求められている。
さらに、一時的なものでなく長期的に消費者の支持を集めるためには、同じような製品を繰り返し生産するのではなく、技術革新が必要だ。その日の気分や体調に合わせてお茶を抽出する「スマートティーポット」や、水質を自動管理する「スマート給湯器」など、消費者の利便性向上に直結した技術革新が求められている。消費者の側に立った製品を開発することが、企業にとって市場のイニシアチブを握ることになる。(c)People’s Daily/AFPBB News