【1月4日 People’s Daily】中国では動画アプリやプラットフォームの利用者が年々増え続け、統計によると2020年6月時点でオンライン動画のユーザー数は8億8800万人に達した。全インターネットユーザーの94.5%を占め、ネットを利用するほとんどの人が動画から情報を得ていることになる。

 オンライン動画はレジャーや娯楽としての需要に限らず、経済・社会の発展につながっている。新型コロナウイルス感染症が拡大した期間、動画を通じて自宅で授業を受けられるオンライン教育は、教育方法の革新を実現した。動画を通じて患者を診察したり相談を受けたりする遠隔医療は、医療のあり方の可能性を広げた。動画とネット通販の組み合わせはオンライン消費の台頭を促し、ビジネスの世界ではオンライン会議が広く利用されるようになった。

 動画は情報量の多さや臨場感が魅力だ。2020年2月、湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)で新型コロナ患者専用病棟が突貫工事で建設されていた時、数千万人のネット市民が建設現場で働く人々の姿を視聴し、国民の団結心を高めることに貢献した。医療従事者や研究者が公開した感染防止に関するショートビデオは、個々人の感染対策に役立った。

 オンライン動画の成長は、技術の進化や業界の切磋琢磨(せっさたくま)の成果といえる。ファーウェイ(華為技術、Huawei)やOPPOをはじめとした国産スマートフォン企業の品質向上、「抖音(Douyin)」や「快手」のような動画プラットフォームの人気など、ハードとソフトの性能向上が両輪となって成長の速度を上げている。さらに通信情報が格段に進化した第5世代移動通信システム(5G)の時代に突入し、オンライン動画はさらに無限の可能性が広がっている。

 その一方で、オンライン動画が浸透することによるリスクや課題も真剣に考える必要がある。動画サイトの中には、ユーザーの関心を引きつけアクセス数を稼ぐために極端な情報を提供したり、社会的な責任を考えず享楽的な内容に偏ったりしたサイトもある。ユーザー側も、繭(まゆ)の中に閉じこもるように特定の有害情報の世界に浸ってしまう「コクーン(繭)状態」にならないよう注意しなければならない。オンライン動画サービスはユーザーにより良き影響力と活力を与え、社会に創造性をもたらす役割が求められている。(c)People’s Daily/AFPBB News