【1月5日 People’s Daily】スポーツ大会への準備は粛々と進められ、人々が運動する光景は熱気に溢(あふ)れ、新築あるいはリフォームの体育館が続々とできあがっていく。2022年の北京冬季オリンピックにむけて、目に見えて変化が起きるなか、中国国民の生活はまさに冬季オリンピック開催準備の仕事によって、さらに生き生きとしたものとなっている。

 職業人としての転機を迎えた人もいる。製氷作業員の劉博強(Liu Boqiang)さんはもともと、鉄鋼会社である首鋼集団に務める普通の作業員で、20年以上製鉄工場で働いてきた。2017年、会社がスケートリンクなどの製氷と氷の清掃の研修を始めたとき、彼は真っ先に手を挙げた。整氷作業を学ぶため、劉博強さんは毎日10時間以上体育館で過ごし、20キロ以上ある点検ポットを背負い、体育館の外の道路でサーキットの氷のメンテナンス技術を練習し、2か月で150キロ近くを踏破した。冬季オリンピック開催準備の仕事に携わることで新たな世界が開け、43歳の劉博強さんは新しい生活を迎えた。

 スポーツに対して新たな感動を生んだ人もいる。北京市民の邢亮(Xing Liang)さんは身分が2つある。1つは北京首都国際空港のセキュリティー会社の職員、もう1つは北京冬季オリンピック評議委員会スキーチーム、第2チームのリーダーだ。スキーチームは専門人材チームの公開公募と育成を社会に向けて行った。冬には集中合宿を展開し、全国規模のスキー大会を開く。構成員に対するスキー技術の要求は高い。邢亮さんはもともとスキーを心から愛し、常に良い選手と切磋琢磨(せっさたくま)する機会を求め、今ではスキーのスキルを披露する舞台を持った。

 手を取り合って奮闘し、青春をささげた人もいる。20代の夫婦、王晋(Wang Jin)さんと崔立歓(Cui Lihuan)さんは中鉄建工集団有限会社の社員で、北京冬季オリンピック張家口競技場エリアで働いており、妻の崔立歓さんは予算部で仕事をし、夫の王晋さんは測量の仕事をしている。夫婦共に国立スキージャンプセンター「雪如意」の建設に携わり、300日以上山にいた。彼らは同じ目標に向かって奮闘し、まさに青春のあるべき姿を体現している。

 2022年に向けて、人々は皆、いよいよ濃厚となるオリンピックの雰囲気を感じ、冬季オリンピックに貢献し、より良い生活に向けて奮闘している。(c)People’s Daily/AFPBB News