【1月4日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が任命した2人を含むすべての存命の歴代国防長官10人は、3日付の米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)に掲載された意見記事で、政権移行への米軍の関与について反対する考えを示した。

 歴代国防長官のアシュトン・カーター(Ashton Carter)、レオン・パネッタ(Leon Panetta)、ウィリアム・J・ペリー(William J. Perry)、ディック・チェイニー(Dick Cheney)、ウィリアム・コーエン(William Cohen)、ロバート・ゲーツ(Robert Gates)、チャック・ヘーゲル(Chuck Hagel)、ジェームズ・マティス(James Mattis)、マーク・エスパー(Mark Esper)、ドナルド・ラムズフェルド(Donald Rumsfeld)の各氏は国防総省に対し、平和的な政権移行を約束するよう強く求めた。

 10人は、「選挙論争の解決に米軍を巻き込もうとする取り組みが、われわれを危険で不法、憲法にも違反する領域に連れ込むことになるだろう」とし、その取り組みをしようとする当局者には、重大な職業上・刑事上の責任が問われる可能性があると指摘した。

 さらに、クリストファー・ミラー(Christopher Miller)国防長官代行をはじめとする国防省の全員に対し、ジョー・バイデン(Joe Biden)次期政権への移行を「完全に、協力的で透明性を持って」円滑に進めるよう呼び掛けた。(c)AFP