【1月4日 AFP】ニジェール南西部ティラベリ(Tillaberi)州の二つの村を「テロリスト」が襲撃して約100人を殺害したと、地元の首長が3日、明らかにした。

 地元の当局者は、現地時間3日正午(日本時間同日午後8時)ごろチョマバングー(Tchoma Bangou)村とザルマダレイエ(Zaroumadareye)村が襲撃されたと述べている。村はいずれも、ニジェールの首都ニアメーから120キロ北に位置している。

 現場に行ってきたばかりだという、両村を管轄するトンディキウィンディ(Tondikiwindi)の首長、アルム・ハッサン(Almou Hassane)氏はAFPに対し、「約100台のオートバイに乗ってやって来たテロリスト」が二手に分かれ、7キロ離れた二つの村を同時に襲撃したと説明。

 死者はチョマバングー村で最大70人、ザルマダレイエ村で30人に上るという。このほかに75人が負傷し、その一部はニアメーと、トンディキウィンディが属するウアラム(Ouallam)郡内で治療を受けているという。

 両村がある広大なティラベリ州は、ニジェール、マリ、ブルキナファソの3か国の国境がある地域で、以前からイスラム過激派の襲撃で治安が悪化している。サヘル(Sahel)地域の中心に位置する内陸国のニジェールは、ナイジェリアから越境するイスラム過激派によって打撃を受けている。(c)AFP