【1月3日 AFP】南米コロンビア政府は昨年12月30日、コカインの原料となるコカ駆除で2年連続で最高記録を達成したと発表した。ただ、世界最大のコカイン生産国であることに変わりはない。

 イバン・ドゥケ(Ivan Duque)大統領の発表によると、2020年のコカ栽培地の駆除面積は13万ヘクタールで、2019年の9万4000ヘクタールを上回り過去最高となったという。またドゥケ氏は、2020年に押収されたコカインは498トン、破壊した製造所は5447か所に上るなど駆除面積以外でも「歴史的記録」を達成したとしている。

 国連(UN)によると、コロンビアの2019年のコカイン生産量は1137トンと、前年をわずかながら上回った。

 保守派のドゥケ政権は2018年8月の発足以来、麻薬密売との闘いに優先的に取り組んでおり、2022~2023年にコカ栽培地を半減させる目標を掲げている。

 ドゥケ氏はこれまでのところ目標を達成しているとしているが、国連によるとコカ栽培面積はわずか9%しか減少していない。

 コロンビアは40年にわたり麻薬取引撲滅に取り組んでいるが、依然として世界最大のコカイン生産国であり、世界の供給量の約70%を占めている。米国が最大の消費国となっている。(c)AFP