【1月3日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇(Pope Francis)が、2日に公開されたインタビューの中で、友人とストリートサッカーに興じた幼少期や、昨年この世を去ったアルゼンチンのレジェンド、ディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏について語った。

 スポーツをテーマにした伊スポーツ紙ガゼッタ・デロ・スポルト(Gazzetta dello Sport)の31ページのインタビューの中で、84歳の教皇は勤勉さと犠牲心、友情について語り、幼い頃に自分たちで間に合わせのボールを作り、それで十分に楽しかった思い出を明かした。

「革はすごく高くて私たちは貧しかったし、当時ラバーはまだあまり使われていなかった。しかし私たちに必要だったのはぼろ布で作ったボールだけで、それで楽しかったし、家の近くの狭い一画でプレーしていた中でも奇跡を生み出せた」

 サッカー選手としては「平凡」だったと認める教皇は、GKとしてプレーした経験は、「どこからでも訪れる危険」に対応する力を学ぶ良い機会になったという。1946年に応援する地元アルゼンチン・ブエノスアイレスのクラブ、サン・ロレンソ(San Lorenzo)がリーグ優勝を果たした際には、「みんなの顔に喜びと幸福が浮かんだ」ことを覚えているそうだ。

 昨年11月に死去したマラドーナ氏については、2014年にローマで行われた平和のための慈善試合で顔を合わせたときのことを振り返り、「ピッチ上の彼は詩人で、アルゼンチンだけでなくナポリ(Naples)でも、無数の人に喜びをもたらす偉大な王者だった。同時にとても繊細な男だった」と話した。

 マラドーナ氏の死を知った後は、彼のために祈り、哀悼の言葉と共にロザリオを遺族に送ったという。(c)AFP