【1月3日 AFP】(更新)西アフリカ、マリ北東部メナカ(Menaka)州で2日、任務中の仏軍車両の近くで即席爆発装置(IED)が爆発し、仏軍兵士2人が死亡した。仏大統領府が明らかにした。

 死亡したのはイボンヌ・フイン(Yvonne Huynh)軍曹(33)とロイク・リセル(Loic Risser)伍長(24)。2人とも情報部隊に所属していた。このほかに兵士1人が負傷したが命に別条はない。

 仏陸軍によると、マリ国土の一部を荒廃させたイスラム過激派掃討のためフランスが軍事介入を始めた2013年1月以降、マリにおける仏軍の死者は50人になった。

 フランスはイスラム過激派掃討の「バルカン(Barkhane)作戦」で兵士約5100人をサヘル(Sahel)地域一帯に派遣し、サヘル5か国(G5 Sahel=ブルキナファソ、チャド、マリ、モーリタニア、ニジェール)の軍と共同でイスラム過激派との戦闘を続けている。フイン軍曹は仏軍の作戦開始以降、初めてサヘル地域に派遣された女性兵士だった。

 マリでは数日前にも即席爆発装置による仏軍車両への同様の攻撃で仏軍兵士3人が死亡し、イスラム過激派組織「イスラムとイスラム教徒の支援グループ(GSIM)」が犯行声明を出していた。

 攻撃の理由としてGSIMは、サヘル地域で仏軍が活動を続けていることや、仏紙が預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)の風刺画を掲載し、これをエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領が表現の自由をたてに擁護したことなどを挙げた。(c)AFP