【1月3日 AFP】ノルウェーの首都オスロ近郊で発生した地滑りで2日、4人目の遺体が見つかった。依然行方不明となっている6人の捜索が続けられている。

 地滑りは昨年12月30日未明、オスロの北東約25キロに位置するアスク(Ask)村で発生。複数の家屋が埋もれたり、倒壊したりした。3日にはハラルド5世国王(King Harald V)が現地を訪れる予定になっている。

 警察は2日、1日に遺体で見つかっていた1人の身元を確認したと発表した。犠牲者の身元確認はこれが初めて。他の3人の犠牲者の身元はまだ確認されていない。

 警察は1日、行方不明者10人の氏名を発表していた。内訳は大人8人、2歳と13歳の子どもが各1人。このほかに10人が負傷した。うち1人は重傷で、地滑りからまもなくオスロに搬送された。

 地滑りで数棟の住宅が倒壊した。数百メートル押し流された家もあり、住宅の倒壊を恐れて約1000人が避難している。1日夜から2日にかけてさらなる地面の動きが見られた。

 当局によると地滑りは、過度の力が加わると崩れて液状になることがある「クイック・クレイ」というノルウェーやスウェーデンに見られる粘土層によるもので、約300メートル×800メートルの範囲で起きた。(c)AFP