【1月2日 AFP】米ユタ州の砂漠地帯やオランダの自然保護区付近、ポーランドのワルシャワ、ルーマニアの丘陵地帯に相次いで短期間、出現した謎の「モノリス」に似た柱が今度はカナダのトロントで見つかった。

 カナダの報道によると、このモノリスは大みそかにトロントの湖畔で発見された。高さ4メートルほどの光沢のある金属製で、中は空洞とみられる。

 カナダでは最近、バンクーバー(Vancouver)や中西部ウィニペグ(Winnipeg)でも似たような柱が発見されたと報じられていた。

 トロントでも新型コロナウイルスの感染拡大の抑制を目指し、制限措置が取られている。自宅にとどまるよう求める公衆衛生当局の要請を無視し、謎の柱が見つかったハンバー湾岸(Humber Bay Shores)地区に人々が集まることを懸念する声も上がっている。

 世界各地に出現したモノリスについて、設置した人が名乗り出た例はこれまでになく、各モノリスはその後消失している。

 トロントのモノリスは1日朝までに、何者かによって赤い塗料をかけられるという汚損被害を受けた。

 昨年11月、米ユタ州の砂漠で最初にモノリスが発見された際には、世界各国のニュースで大きく取り上げられた。多数の報道がこの柱について、スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick)監督の名作SF映画『2001年宇宙の旅(2001: A Space Odyssey)』に登場し、人類が大きな進歩を遂げるきっかけとなった「モノリス」に似ていると指摘した。(c)AFP