【1月1日 AFP】母親、がん患者、雨が好きだった人──米ロサンゼルスの公衆衛生当局は12月31日、新型コロナウイルスに感染して亡くなった人たちに想いを寄せる書き込みを10分ごとにツイッター(Twitter)で発信し、大みそか夜のステイホームを呼び掛けた。

 ロサンゼルスは新型ウイルス流行の中心地の一つになっており、病院は記録的な数の患者で逼迫(ひっぱく)している。2020年の最後に住民たちが街やパーティーに繰り出すのではないかと懸念される中、12月31日午前0時(日本時間同日午後5時)にハッシュタグ#Every10Minutes(10分ごと)を使った最初のツイートが発信された。

「ロサンゼルス郡では10分ごとに誰かが新型コロナウイルスで亡くなっている。愛され、惜しまれる人たちだ。(中略)次に悲惨な死を遂げるのは、あなたの知り合いかもしれない」

 同郡の公衆衛生当局はAFPに対し、これは24時間のキャンペーンだと説明し、「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のロサンゼルス郡への壊滅的な影響を浮き彫りにしたい。ロサンゼルス郡では今年、1万人以上がなくなった。全員が愛し愛されていた人たちだ」と述べた。

 ツイートされたコロナの犠牲者には、「毎日バスで通勤していた父親」 「笑顔を絶やさなかったガソリンスタンド店員」といった人たちもいた。

 いずれのツイートも、「今夜はステイホームで。感染拡大を遅らせよう。命を救おう」という言葉で終わっている。

 強制的な措置はほどんと見られないが、ロサンゼルスのエリック・ガルセッティ(Eric Garcetti)市長は、大きな集まりが行われないよう市警がパトロールすると警告した。

しかし、ネット上には相変わらずパーティーの広告が掲載されている。ロサンゼルスのダンスクラブ、スパンキーズ(Spanky’s)のウェブサイトには、「新型コロナウイルス感染症の簡易検査」が付いた「非常に控えめ」とうたったパーティーの広告が掲載され、チケットは「完売」したと書かれている。

 同市司法当局は、イベント主催者向け支援サービスを提供するオンライン企業、イベントブライト(Eventbrite)に、同社のウェブサイトから大みそかのイベントを削除するよう要請した。

人口1000万人と全米の郡の中で最も人口が多いロサンゼルス郡は、これまでに75万人以上の感染が確認され、うち約1万人が死亡している。(c)AFP