英、アストラゼネカのコロナワクチン初承認 安価で管理容易
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【12月31日 AFP】英国は30日、英製薬大手アストラゼネカ(AstraZeneca)と英オックスフォード大学(University of Oxford)が共同開発した新型コロナウイルスワクチンを世界で初めて承認した。新型ウイルスは世界各地で猛威を振るっており、ドイツでは1日の死者数が初めて1000人を超えた。
英国ではさらに、感染力が強いとみられる変異種が見つかり、懸念が高まっている。変異種は米国、インドなどの国々でも確認された。
ワクチン開発は国際的な取り組みにより記録的な速さで進んでおり、アストラゼネカ・オックスフォードのワクチン候補は、米製薬大手ファイザー(Pfizer)と独製薬ビオンテック(BioNTech)の候補と米製薬大手モデルナ(Moderna)の候補に続き、欧米で3番目に承認を得たワクチンとなった。
アストラゼネカ・オックスフォードのワクチンは先の2種と異なり超低温で保管する必要がなく、通常の冷蔵温度で保管・輸送・取り扱いが可能だ。管理が容易な上、接種のコストを抑えられるため、特に富裕国以外にとって重要な候補となる。
アストラゼネカ・オックスフォードのワクチンは、英国に続きアルゼンチンでも30日に承認を受けたが、欧州連合(EU)での承認は少なくとも1か月後となる見込みだ。一方、米政府のワクチン開発計画「ワープ・スピード作戦(Operation Warp Speed)」のモンセフ・スラウイ(Moncef Slaoui)首席顧問は、米国での承認は来年4月になるとの見通しを示した。(c)AFP