【12月31日 AFP】ノルウェーの首都オスロ近くの村で夜間に大規模な土砂崩れが起き、12人が行方不明、10人が負傷した。警察が30日、明らかにした。

 土砂崩れが起きたのはオスロから約25キロ北東に位置するイエルドルム(Gjerdrum)にある、人口1000人ほどの村アスク(Ask)。現場の映像には、広い範囲の地面が崩落し、家屋が押しつぶされ泥に埋もれた様子が捉えられている。

 朝から雪が降る中、救急隊が負傷者を救出した。家屋数軒が、土砂崩れでできた斜面の頂上に不安定な状態で取り残され、救急隊はこうした家屋などを安定させる活動を行った。アーナ・ソールバルグ(Erna Solberg)首相は30日にアスクを訪れ、記者団に対し、今回の土砂崩れが同国史上「最大規模のものの一つ」と述べた。

 同国メディアの報道によると、700人が避難した。警察は12人が行方不明になっていると発表し、不明者について「土砂崩れの現場で行方不明となっているのか、休暇中でいないのか、別の理由で警察に連絡できないのか」把握していないと説明。一方、負傷者は10人で、うち重傷の一人がオスロに搬送されたと明らかにした。(c)AFP