【12月30日 Xinhua News】中国河北省(Hebei)邢台(けいだい)市任沢区の文化財保護部門は28日、同区で清の道光年間の不動産契約書が見つかったと明らかにした。同区の住民が古い家屋を修繕した際、土地や家屋に関する契約書18点を見つけたという。最も古いものは道光10(1830)年の記載があり、190年の歴史を持つ。

 これらの契約書は、道光年間から中華民国時代にかけてのもので、長い年月により多くが色あせているが、筆跡や印章ははっきり読み取れる。うち、道光10年12月5日に結ばれた契約書には、売却物件の東西南北の境界線と縦横の長さが明記されており、金額と契約日の2カ所に朱色の篆刻(てんこく)印が押されていた。

 同区文化財保護管理所の劉暁英(Liu Xiaoying)所長はこれらの契約書について、当時民間で行われた土地や家屋の取引の習慣や状況、価格動向が記されており、河北省中南部の土地や社会関係の変遷を研究する上での資料になると語った。(c)Xinhua News/AFPBB News