【12月30日 AFP】2020-21スキージャンプW杯は29日、ドイツのオーベルストドルフ(Oberstdorf)で伝統のジャンプ週間(Vierschanzentournee)開幕戦を兼ねた個人第8戦が行われ、カール・ガイガー(Karl Geiger、ドイツ)が優勝を飾った。

 スロベニアのプラニツァ(Planica)で今月開催されたフライング世界選手権(FIS Ski Flying World Championships 2020)で個人優勝を果たしたガイガーは、カミル・ストフ(Kamil Stoch、ポーランド)を2位に、マリウス・リンビク(Marius Lindvik、ノルウェー)を3位に抑えた。

 フライング世界選手権を制した後の17日に新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したガイガーは、27日に隔離期間を終えたばかりで、自身のW杯通算7勝目になんとか間に合わせた。

 コロナ禍により、冬季五輪で三つの金メダル獲得を誇り、W杯の総合優勝とジャンプ週間制覇を2度ずつ経験しているストフや、他のポーランド人選手はこの日のジャンプ週間初日に出場できなくなるところだった。クレメンス・ムランカ(Klemens Muranka)が検査で陽性反応を示し、ポーランドの選手団は当初出場を禁じられていたが、29日の再検査で陰性が確認され、最初の結果は「偽陽性」だったことが判明した。

 ポーランド人選手は28日の予選に参加できなかったため、全62人が同日の1本目に臨んだ。

 ジャンプ週間第2戦は来月1日にドイツ・ガルミッシュパルテンキルヘン(Garmisch-Partenkirchen)で行われ、その後はオーストリアのインスブルック(Innsbruck)とビショフスホーフェン(Bischofshofen)に舞台を移して開催される。

 日本勢では小林陵侑(Ryoyu Kobayashi)が14位、佐藤慧一(Keiichi Sato)が16位、佐藤幸椰(Yukiya Sato)が18位、中村直幹(Naoki Nakamura)が20位、小林潤志郎(Junshiro Kobayashi)が28位に入った。(c)AFP