【12月30日 AFP】20-21スペイン1部リーグは29日、第16節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は下位SDエイバル(SD Eibar)と1-1で引き分け、不本意な結果で困難な一年を締めくくることになった。

 この結果バルセロナは、消化試合数が二つ少ない首位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)と7ポイント差の6位となっている。

 バルセロナのロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督は「現実的になる必要がある」と述べ、「リーグ戦は非常に困難になっている。人生に不可能なことはないが、アトレティコのようなチームとの勝ち点差を認識しなければならない。彼らが失点することはあまりなさそうに思える」と続けた。

 足首のけがの治療を続けているリオネル・メッシ(Lionel Messi)は、観客席から試合の行方を見守った。

 6度のバロンドール(Ballon d’Or)受賞を誇るメッシを欠いたバルセロナは、マルティン・ブライトバイテ(Martin Braithwaite)が8分にPKを失敗。デンマーク出身の同選手は25分にネットを揺らしたが、得点は認められなかった。

 ボール支配率で圧倒し、シュート数もはるかに多かったバルセロナだが、57分にはロナルド・アラウホ(Ronald Araujo)のミスからエイバルの主将キケ・ガルシア(Kike Garcia)に先制点を許した。

 ウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)が右足でゴールを決め10分後に追いついたバルセロナだが、逆転弾を挙げることはできなかった。

 クーマン監督は「われわれはもちろんレオ(メッシの愛称)を欠いていた」とした上で、「この試合に勝てないなんてことが、どうすればあり得るのか?」と問いかけた。

「われわれはチャンスをつくり、PKも失敗した。失点をしたが、それは相手にとって唯一の枠内シュートだった」

 今季のバルセロナはけが人の多さに悩まされており、この試合の後半アディショナルタイムにはフィリペ・コウチーニョ・コレイア(Philippe Coutinho Correia)も足を引きずり、ピッチを去ることになった。

「彼は左膝に痛みを感じると話していた」と明かしたクーマン監督は、「彼の何が問題かを正確に把握するには、さらなる検査が必要」と続けた。(c)AFP