【12月30日 AFP】フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)は29日、2018年7月からチームを率いていたトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督の解任を発表した。後任については明かされていない。

 PSGは発表文の中で「競技面の状況について綿密な分析を行った結果、パリ・サンジェルマンはトーマス・トゥヘル監督との契約を解除することを決めた」と記した。

 イングランド・プレミアリーグ、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の前指揮官で、現役時代にはPSGでもプレーしたマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)氏が後任候補だと大きく報じられている。

 先週広くうわさされていたものの解任が正式発表されていなかったトゥヘル監督は、PSGで公式戦127試合を指揮して95勝19敗13分けという成績を残した。2018-19シーズンと19-20シーズンにリーグ制覇を果たし、昨季はフランス杯(French Cup 2019-20)と同国リーグ杯(French League Cup 2019-20)のタイトルを獲得した。

 また、昨シーズンはチームを史上初めて欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)決勝に導いたが、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に0-1で敗れ優勝を逃した。

 ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)やキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)といったスーパースターを擁するPSGのチーム管理に長けていると思われていたトゥヘル監督だが、クラブをチャンピオンズリーグ決勝に導いたことに対する評価が十分でないと不満を漏らしたことで、カタール資本であるクラブの怒りを買ったと報じられている。

 今シーズンのチャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)で決勝トーナメントに進出し、決勝トーナメント1回戦でFCバルセロナ(FC Barcelona)と対戦することになったPSGは、選手の負傷や出場停止、新型コロナウイルス感染に悩まされながらも、リーグ1では首位オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)と勝ち点1差の3位につけている。

 仮にポチェッティーノ氏が就任することになれば、ウインターブレーク明けとなる来年1月6日に予定されているサンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)とのアウェーゲームがその初陣になる。(c)AFP